一畑百貨店(松江)
「時の色」と題して、島根の地で二回目の個展をさせていただく事になりました。
「時」は皆に平等に流れているようで、状況や場所によって全く違う早さで流れていると感じることがあります。子供の頃、柿木村(現・吉賀町)で過ごした夏休みは、とても「時」がゆっくり流れ、東京での暮らしとは全く別の時間軸のなかにいるようでした。田舎の暮らしは一つ一つが丁寧で、大いなる自然の恵みをいただいているということを実感させてくれます。
今回の展覧会では、その「時」にもし色があるとすればと仮定し、それぞれの季節の花々をモチーフに作品を制作しました。花の命は短いといいますが、その短い「時」のために精一杯咲かせる花は誰の目にもいとおしいものです。
コロナ禍の折、大変心苦しくもありますが、ご高覧いただければ幸いです。
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