a / synchronous
Kaori SOMEYA solo exhibition
On View : April 8th, – August. 14th, 2021
Location : Sato Sakura Gallery , 501 W 20th St., New York, NY 10011
Hours : Tues. – Sat. Noon 12 p.m. – 5 p.m.
はじめての海外での個展です。ニューヨークにあるSato Sakura Galleryで個展をさせていただきます。
本展では、尾形光琳の「紅白梅図屏風」から着想を得た人物画の二曲一双の屏風作品「夜昼桜図」、杉板と紙本を組み合わせた風呂先屏風作品や、日本の四季をテーマに描いた扇面作品など、NYでの展示の為に新たに描き下ろされた作品をご紹介いたします。
二曲一双の屏風作品「夜昼桜図」では、夜と昼という別の時間を同一の画面に組み合わせ、着物を着た女性二人を流水を隔てて左右に描いています。染谷の大事にしている日本の伝統的な世界観である、ハレ(非日常)・ケ(日常)を想像させる女性二人の表情と仕草の描写、対峙させる構図は、鮮やかな金箔を背景にしてもとても存在感を放っています。また、作品全体に施された金箔や、着物の柄や帯の紋様などの細やかで美しい装飾にも魅了されます。この紋様などの工芸的な装飾と人物の写実的な描写においても、ハレ・ケの概念を考え、ハレ(非現実)は二次元の紋様として、ケ(現実)は、3次元の実像として置き換えられて制作されています。染谷は、このような相反するものが同時に描かれた画面の中で、鑑賞者が二つの間を行き来し彷徨うことを狙っています。